2004-03-01

近況

orkut に invite した友人の一人が, その招待を不愉快に感じると返信してきた. 何もネゴなしでいきなりこんな意図不明の英文テンプレメールをよこすとは何様のつもりだ, とのこと(意訳). 感情的な反応が心外ではあれど, 主張は手堅くまっとうに思える. まわりで orkut 招待が日常化していたからなんとなく彼を invite してみたが, 文脈なしだと単なる spam なわけか. かといって事前に連絡してから invite するのでは驚きもなくつまらない. spammer 扱いも悲しいし, 新しもの好きでこういったサービスに抵抗の少ない人を選んで invite することにしよう. そんなんおらんな. orkut やってますと前もってネタふりをしておくのが妥当だったかもしれない. 反省し, ごめんとメール.

自動化されるねずみ講

ところで, orkut はフルネームとメールアドレスという最重要個人情報(実世界とオンラインそれぞれでの識別子)を本人以外の誰かに入力させる点がよくできている. 私も人様のデータを何件か漏らした. 個人情報管理に気をつかう人でも, 知り合いがこのように不用意であれば情報が流出してしまう. また invitation のメールが (文章自体の spam っぽさはさておき) 知合いの名前でやってくるから, 普通の spam よりは気を許しがち. ねずみ講に似ている.

こうしてみると, ねずみ講メールの入力として "誰が誰の知合いである" という情報は, spammer にとって個々人の趣味嗜好と同じくらい価値のある情報に思えてくる. ウェブサイトが持つ "この xx を友達にメールする" 類の機能はそんな情報を集めるのに使われているのかもしれない. こうしたリンク情報がどこかに蓄積されていくのを思うとあまり愉快でない. それが過って流出し spammer の手に渡った時のことを想像してみる. 私の推薦を騙る spam. アフリカ某国関係者のマネーロンダリングに協力して得た million dollars を出会い系サイトで知り合った有閑人妻との愛欲溢れる不倫につぎ込み, そのせいでカード破産の危機に直面するも非合法な手段で借金の記録を帳消し, 禿も肥満もストレスも性機能不全も魔法の薬で解消して自信に溢れた毎日を送り恋人もでき, ある日ヘッドハントされて PC 技能を生かした SOHO で高年収を稼ぎつつ, 今は懸賞でゲットした南国リゾートをくつろぎながらタダで見られるエロ画像にはしゃいでいます. と主張する私がそこに現れる. あまり愉快でない. orkut のセキュリティが万全であることを強く願う.